イベント×コミュニティのShake100「諦める力」イベントに参加してみた
サイバーエージェントの新しいビジネスマン向けイベント×コミュニティ事業
「Shake100」というものが気になっており、
2回目となるイベントに参加してきました。
【「諦める力」出版記念】「前向きに諦めること」から手に入れる理想の生き方
イベントの書き起こしは早速U-noteにまとまっていた!
#SHAKE100 為末大×徳重徹 対談!「前向きに諦めること」から手に入れる理想の生き方
便利な時代ですねえ。
内容について、個人的に印象に残った点を抜粋してみます。
勝てる場所を選ぶのは、仕事以外でも大事!
為末さん「100mは陸上の花型だし参入障壁がすごく低い。一方ハードルは先進国でないとないしコーチが必要。努力に対して獲得できるもの(=メダル)の効率がよかった」
徳重さん「仕事だと当たり前のこと。日本のベンチャーが大企業にくらべて不利な面があって出せる力が30とすると、国自体がベンチャーであるアジアの国では300の力が出せる。だからテラモーターズは最初から世界市場で戦っている」
確かに仕事だと当たり前でも、それ以外(スポーツだとか、生き方だとか)に当てはめて考えると
場所を選ぶということはなんというか正当ではないように見えたりもする。
けど、この考え方って何にとらわれているかというと、よくわからない”世間様”みたいなものだったりして
それは自分の努力によって乗り越えられるものだ、という話。
100mという競技が「参入障壁が低い」というのは考えたことなかったので面白かった。
確かに、どんな気候の国だってできるし、貧国だって練習できる競技ってオリンピックの中にそうないな、と。
人とは違う自分のユニークさこそが価値
徳重さん
「日本人は自分の軸を持つことが苦手。アメリカでは小さい頃から『あなたは他の人と何が違いますか?』と言われて育つ。」
「自分は人と何が違うのか?自分は何をしてるときにワクワクしてアドレナリンがでるのか?を考えよう。大事なのは、そのとき周りの人のことはまったく気にしないこと!」
他の人とずれたことをしていないか、とか
なんで他の人はできることができないんだろう、とか、どうしても気になってしまうけど
根本的に反対に考えればいいんだな、と。
これって中々思考に身につかないから、くせにしたほうがよさそうだなあ。
失敗より機械損失のほうが怖い
為末さん
「失敗すると、悔しさによるエネルギーがたまるので良い」
徳重さん
「チャレンジして、成功すればラッキー。失敗しても、経験になり次に絶対に生きるのでプラスになる。だから、やればいい。」
「アジアの人たちはチャレンジしない機会損失の方を気にする。日本人の感覚と全然違う」
「チャレンジできないのは、失敗したら終わると思っているから。だから、失敗しても全然終わらないってことを知るために、失敗すべき」
これ、昨日RTされてきたChatworkのブログでも同じことを言っている。
やるリスクよりやらない機会損失の方を恐れる、と。
自分も仕事で成長したのって、全力でやって失敗したときだなあと思うので
もっとチャレンジしてもっともっともっと失敗しようと思いました。
リスクをとれ、60%OKならGO!
徳重さん「リスクが大きいということは、ボラティリティが大きい。つまり大成功がありえるということ。リスクを取らないということは、その時点で大成功やイノベーションを諦めている」
「60%OKならGO!事業だけでなくて、生き方もそう。日本感覚の60%は、アメリカだったら70%、アジアだったら80%になる。この感覚はグローバルでみた時にとてもリスクになるから気をつけて」
とはいえチャレンジって中々、普段の生活の中でどうチャレンジすればいいのか
リスクをとればいいのかわからないものだと思うのだけれど、
60%!と言い切られたのはよかった。
実際行動に落としこむには、具体的に数値化するっていうのが必須だな。
経営はOS(Operating System)
卒業後、起業すべきか就職すべきかという大学生の質問に対して
徳重さん
「経営はOS。経験とノウハウが必要な、習得していくスキルなのでおすすめはしない」
「近くに良いメンターがいたらよいが、変な人だと危ない。特に資本政策には気をつけたほうがいい。おかしなバリュエーションをされている学生起業をたまに見る」
これも、現在や過去の上司が言っていたことと同じ。
経営ってなんか普段の仕事と別のレイヤーに思いがちだけど、
実は同じように学習→実践→反復で身につくスキルの面が大きいってことなのだろうか。
自分が経営したことあるわけじゃないから、やってみないとわからないことではあるんだけど。
選ぶことは捨てること
為末さん
「選ぶというのはある一点ではなくて、毎日毎日みんな自分の人生を選び続けているということに自覚的になるべき。その上で、自分は何を注力し何を捨てるのか決めるべき。一転集中した人が結局強い。つまり、早く損切りするということ。」
徳重さん
「経営とは選ぶこと。たくさん選択して決断することが経験になる。それをできた人が経営者として成長していく。」
たくさん決断を重ねることが人を成長させる。
これも、いつも上司が言っていることと同じだし、以前にちきりんさんが講演会で言っていたことも同じ!
つまり、これは最低限の共通項なんだなあ。
アジアで日本の何を売りにすべき?
徳重さん
「前提として、日本は素晴らしい。アジアの財閥に高く評価される。理由は
信用できる、裏切らないから。中国とか韓国にくらべて好かれるし信頼される。ただし、それを覆すほどに危ないのは、リスクをとらない、決断しないところ。」
「日本らしさとシリコンバレースピリットがあれば、韓国にも中国にも勝てる!
野球でいうと、誰も大リーグなんて通用しないと思っていたが野茂が突破した途端に道が開けた。サッカーもそう。最初の道を切り開きたい」
こちらもまたChatworkのブログと同じ点。日本企業ってだけで信用されやすいと。
アジアに出ていっている企業の話がまとまっているメディアとか本とかってあるのかな?
もっともっと聞きたい!と思いました。
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感想まとめ
実際参加してみて、とても面白かった!
話自体も期待以上に面白くてexcitingだったし、
Shake100というイベントにきている人たちの客層観察も面白かった。
(20代後半〜30代の男性が多かった。スーツの人も結構いたのでweb系の勉強会とは若干違うクラスタなのかな?と思ったり)
会社という単位以外で、こうやって仕事や生き方に同じ指向を持つ人たちを集めたコミュニティって流行ってるみたいですね。湯川さんの(旧)TechWave塾とか。
facebookの非公開グループが便利っていうのも一役買っている。
- 参加者にとっては、「名刺交換だけで終わらず継続的に相談しやすいコミュニティを持てる」というメリット
- 運営側にとっては「ターゲットユーザーのニーズを直接聞き、対話しながらコンテンツを作っていける」というメリット
双方ハッピーなので、
広がっていきそうだなと感じました。
Crowdworks的な、会社にだけでなく個人で仕事をしていく時代になっていく中で、
「仕事や人生観が似た指向の人同士のつながり」という、昔だったら会社がある程度担保していたビジネスマン同士のつながりを、今度はこういう形のコミュニティが担っていくようになるのかな。
と、想像を広げてみたところで、
今後もShake100に参加しつつ考えてみたいなーと思いました。
おしまい。