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あの日から変わったこと



震災から1年経ちました。
この日をどう過ごすべきなんだろう、と2ヶ月くらい前から思っていたけれど、
特別な予定があるわけでもなく、この日になりました。

いま、NHKの震災直後を振り返る特番をみながらPCを開いています。
あの大きすぎる「体験」について、全てを総括して語り尽くせなるような人は誰もいないだろうけど、
少なくとも自分個人にとって、「震災とは何だったんだろう?」と考えています。

大きく変わったと、自分が感じていることを2つ書きます。
(本当は変わったこと、変わっていないことと書こうと思ったんですが
前者だけで長くなってしまったので残りはまた・・)

「正しい」ことは、ない

震災直後の情報の混乱っぷりは大きな衝撃でした。
「会社にいるなら残ったほうがいい」「歩いてでも帰宅したほうがいい」「駅は危険だ」「安全だ」
「情報を得ることが必要だ」「精神が参るから触れない方がいい」
「十分な食料の確保を」「買い占めはやめよう」
何か1つ意見があると、必ずそれへの反論が起きる。
どちらも「正しく」「最善」であろうとしているけれど、対立することがある。

1年たった今でも同じ状況はたくさんあります。
たとえば、「放射能に近い東京でどういう生き方を選択するか?」
私は震災以前とほぼ同じ生活をしています。食べ物も気にしてはいません。
国産の食物は全く摂取せず、海外産だけを食べているという人もいます。
一方、復興支援のために、なるべく東北産の食物を買う、という人もいます。

数カ月前、「明日、地震が来る」という噂が流れた日。
食料や非常グッズを買って備える人もいます。
「どうにかなるだろ」と特になにもしない人もいます。

どんな行動をとるかは、個人の価値観次第。

アメリカのような国では当然のことなんでしょうが、
日本では「1つの価値観が通用しない時代になった」と言われながらも、
やっぱり「みんなにあわせてれば大体OK」という感覚は強かったように思います。
それが、震災以来、本当に「個人の価値観」が本当に前面にでるようになってきた。
TwitterFacebook等のソーシャルメディア、最近再びブームになりつつあるブログも相まって
より「個人」が重視される、だれもが「個人」を表明しなくてはいけない、
そんな時代になりつつある感覚がしています。

自分には何の力があるか?

震災の後、状況がわかってきて、「自分ができることはなんだろう?」と考えました。
そこで、改めて「自分には、社会に特別貢献できるスキルはない」ということに気付きました。

震災のとき、自分は学生でしたが、
インターンをしていたので、内定先の会社の緊急連絡メーリングリストに入っていました。
その連絡を読んでいて察したのは、
会社でも「自宅待機」の人と、「緊急対応」をしている人がいるということ。
内定先のweb会社では、震災のすぐ後に、震災対応の機能がリリースされました。
「もし震災が起きたのが1年後で、自分が会社で働いていたら?」
自分は会社で対応をしたい、と強く思いました。
けれど、あの状況下で対応に残る人の数はあまり多くないでしょう。
その中でどういう人が残るだろう?
多分、何かの分野においてプロフェッショナルといえる人が残るんだろう、と考えました。

自分は総合職として会社に内定しました。
総合職は、エンジニアとくらべて目に見えるスキルがあるわけではなく、
ポテンシャル採用の面が大きいと思います。
だけど、非常事態に対応できるような役割でいるためには、
何かのプロフェッショナルであることが必要でしょう。

「いま震災が起きたら、自分は(会社を通じて)、社会の役に立つことが出来るだろうか?」
「自分は何かのプロフェッショナルと言えるか?」

これは今でも、時々自問自答します。
いまの自分の力はまだ全然足りないけれど、あの震災の時に感じた悔しさは
自分の、成長したい、という強い気持ちの原動力になっていると思います。

まとめ:震災について意見を交わすことが難しい理由

この2つはあくまで個人的な体験です。
あれだけ大きかった、語るべきことが多いはずの震災ですが、
人と意見を交わすのが難しいとよく思います。

それは、たぶん一人ひとりにとって震災という「体験」は全く異なるもので、
どんなに身近な人であっても、震災をどう考えていたか、どう影響を受けたかは全く違っていて
でも、震災は大きな体験すぎたから、人がどう考えているかまで理解しきることができない。
なので、上手く言葉にして語ることができないんだろうなあ、と思っています。

どうまとめていいのかわかりませんが、
震災の映像をみながら、1年前のことを振り返りました。
どんな内容であれ、あの頃のリアルな感覚を忘れないことは、1つ大切なことだと思うので。